『松の司のきき酒部屋 Vol.1』
サケ・ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)取得の2人の蔵人が松の司のいろいろな商品をきき酒し、その感想をお届けします。
記念すべき第1回目の商品は『松の司 産土(うぶすな)』。松の司の中でもっともリーズナブルな地元のお祭りなどでも多く使われるお酒です。
それではさっそくきき酒をスタートしてもらいましょう。まずは香りから。
雄作(以下Y)「上立ちは熟成からくるカラメル香、ドライフルーツ系の香りですね。」
圭太(以下K)「そうやな、菩提樹とか。」
Y「あとはナッツとか。」
K「うん。ミルキーさもあるね。」
Y「生酒からくるミルキーさかも。」
K「総じてバランスの取れた熟成香やな。」
『産土』は精米歩合65%の国産米(酒米、食用米含む)を使用した純米造りの普通酒です。新酒の生酒と熟成を経た火入れ酒を酒質やその時々の熟成具合に応じてブレンドし、必要に応じてろ過することで香味を整えてから火入れ、ボトリングしています。
つづいて味わいについて...。
K「全体にまとまりがあってろ過がきれいにかかってる気がする。」
Y「味の方も熟成からくるカラメル、ドライフルーツとか熟した甘さ。それが適度なろ過で前に出過ぎずきれいにまとまってる感じですね。ほどよく酸もあるかな。」
K「まさに食中酒って感じがするね。」
Y「若さと熟成が良い加減でバランスしてる。」
K「色合いも含めてクリアさがあるね。それこそ燗からひやまでいける。じゃあこれで何食う?」
Y「和食やったら...刺身なら白身じゃなくてマグロのヅケとか。あと貝類とか。全体的にアミノ酸ある系。」
K「そやな。あっさりしてるより味がグッと入ってる方が良いな。俺はやっぱり煮物かな。おでんとか。」
Y「あぁー燗におでん良いですねー。」
飲み頃の温度帯はいかがでしょう...。
Y「僕はとびきり燗して燗冷ましとかも良いかも。」
K「常温でコップ酒っていうのも。」
Y「スルメとか?」
K「そうそう雑多に飲む感じも良い。」
Y「熟成してる生ハムとかも良いんじゃないかな。カツオ節みたいな感じでアミノ酸あってベジョータみたいな旨味の強いやつ。それにぬる燗。」
K「酢豚...。」
Y「黒酢の酢豚とかなら燗じゃなくて冷酒で合うかも。」
K「この酒の適度な酸が合いそうやんね。」
食べ物との飲み合わせをしゃべりだすと話が尽きませんが、今回はこのくらいで。幅広い温度帯で料理と楽しめるコストパフォーマンスの高い『産土』をみなさんも是非お試しください。次回は『松の司 純米酒』と『松の司 特別純米酒』をきき比べてみたいと思います。お楽しみに。
商品情報:
『松の司 産土』
1.8L オープン価格(希望小売価格 1,950円税別)
ご購入はこちらから:特約販売店一覧
蔵人の紹介:
■松瀬 圭太/37歳、蔵人歴12年目、2019年 J.S.A SAKE DIPLOMA取得
■築山 雄作/33歳、蔵人歴7年目、2018年 J.S.A SAKE DIPLOMA取得
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by matsunotsukasa
| 2020-04-13 17:43
| 松の司のきき酒部屋