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松の司 蔵元ブログ

『松の司のきき酒部屋 Vol.3』

『松の司のきき酒部屋』ではサケ・ディプロマ(J.S.A. SAKE DIPLOMA)取得の2人の蔵人が松の司のいろいろな商品をきき酒し、その感想をお届けします。

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第3回目は生酒2種をきき比べます。『松の司 純米吟醸しぼりたて楽』と『松の司 純米吟醸あらばしり』です。ほとんど全てが火入れ酒であるレギュラーラインナップの中でこの2種だけが生酒。それぞれの特徴とそれに合う料理とのペアリングについて2人にしっかりきき酒してもらいましょう。




熟成とフレッシュの共存

-ーまずは『しぼりたて楽』から。搾ってから約5ヶ月経っていますが、香りはいかがでしょう?


圭太
生やから熟してる感じやね。まぁ、この時期やから。

雄作
そうですね、生熟。上立ちから香る。

圭太
でも果実味溢れる感じもするが。

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雄作
あとミルクっぽい感じですか。まぁでもフレッシュさもまだまだありますね。

圭太
ジューシーさを感じる香りというか、甘い蜜みたいな。それがやや熟成した香り。

雄作
白玉っぽさもある。

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『松の司 純米吟醸しぼりたて楽』酒米は精米歩合60%の山田錦と吟吹雪を主に使用。酵母は熊本酵母。



ジューシーな果実味と酸味

ーー味わいについては...。


雄作
飲んでからの方がフレッシュな感じしますね。

圭太
いや同じこと思った。上立ちからのイメージがちょっと変わるなぁ。

雄作
ジューシーさもあるし、吟醸クラスやけどしっかり味が合ってもキレも良くて。

圭太
うん。味幅があるように思う。旨味というか。

雄作
含み香(=口に含んでから感じる香り)の方が生熟あんまり感じないですね。爽やかな植物の葉っぱみたいな香りもあって。

圭太
後切れの良さもあるし。

雄作
軽快で味もあって。

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圭太
入りの甘みがキレイに広がって、で後のキレでクッと締まっていくような感じかな。

雄作
甘みがあって酸もそこそこあるからやっぱり果実とかを思わせますね。

圭太
瑞々しさね。果物をかじった時のような。

雄作
火入れしてる酒よりも、酒単体でおいしいかも。

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洗練された透明感

ーーそれでは『あらばしり』の方もいってみましょう。こちらも搾ってから約5ヶ月経っています。まずは香りから。


圭太
やっぱり洗練された感じがあるよなぁ。クリアな香り。生熟感も少ないし、米を磨いてる感じする。

雄作
酵母も違いますしね。『楽』みたいなミルクっぽさというより果実に近い。

圭太
吟醸香が立ってるよね。よりクリアやから果実味を感じやすい。

雄作
『楽』は果実味の中にミルキーさがあったけど、こっちはもっとスカッと透明感ある。

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『松の司 純米吟醸あらばしり』酒米は精米歩合55%の山田錦のみを使用。酵母は金沢酵母。



酸味の少ない果物みたい

ーー香りとのギャップがあった『しぼりたて楽』に比べて味わいはどうでしょう?


雄作
こっちは酸抑え気味ですね。低酸で甘みが強い。

圭太
よりウチっぽいイメージがあるなぁ。

雄作
何か酸味の少ない果物みたいな。

圭太
穏やかな感じするかな。少し渋みもありつつキレイなところでまとまってる。

雄作
確かにこっちの方が松の司の酒のイメージですよね。低酸で滑らかで、一本筋がパシッと通ってて。

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圭太
後の余韻の長さがある。香りもラムネとかの爽やかさ。

雄作
やっぱり透明感ですね。『楽』の方が味の構成も多いし、こっちの方がもっと透明感がある中で味わいがふくよか。

圭太
酒の味についても、やっぱり米を磨いてるなぁと思う。雑味が少ないし。

雄作
オール山田(=山田錦、酒米の王様)ですしね。


ーーちなみに『しぼりたて楽』の方の酒米は?


雄作
吟吹雪が多いですね。掛米はほとんど吟吹雪。


ーーでは続きまして料理とのペアリングについてですが、ゆっくり座って話しましょうか。

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ーーと、ここから2人の座談会が始まるはずでしたが、録音機器の不具合で会話をそのまま拾えませんでした...。申し訳ありませんが、ペアリングについてのお話しの内容をまとめてのお届けとなります。


酸味がキーワードの『しぼりたて楽』
素材の味を引き立てる『あらばしり』


ーー2人にまずは『しぼりたて楽』について考えてもらいました。

最初に上がったのが「白子ポン酢」と「鯉のあらい」。ジューシーさの中にある酸味に対して「白子ポン酢」のポン酢や「鯉のあらい」の酢味噌などの味付けが合いそうとのこと。
洋食でいうと「カプレーゼ」など。こちらもトマトの酸味に合わせて、酒のジューシーさとチーズの相性も良さそうですね。
和食にしても洋食にしても、キーワードは酸味。そして冷たい料理に冷酒で合わせるのが良さそうです。

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ーー対して『あらばしり』については...。

こちらはクリアで余韻の長い味わい、その中に感じる軽い渋みやミネラル感がポイントになりそうです。
和食との相性が良さそうだという流れから刺身であれば「甘海老」など。少し粘性のある旨味にスッと寄り添い、長い余韻が素材の味をふくよかにするイメージですね。
あとはミネラル感から「蕎麦」や、これからの季節に苦味のある「山菜の天ぷら」。どちらも塩で食べるのにはバッチリ合いそうです。「鰻の白焼き」も良さそうとのこと。

酸味を添えた調理に合いそうな『しぼりたて楽』と素材本来の良さを活かす『あらばしり』。どちらも少し冷やしていろいろな料理と楽しんでみてください。

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次回は生酛造りの商品『松の司 生酛純米酒』と『松の司 純米大吟醸 AZOLLA50』をきき酒します。どうぞお楽しみに。


商品情報:
『松の司 純米吟醸しぼりたて楽』
1.8L オープン価格(希望小売価格 2,800円税別)
720ml オープン価格(希望小売価格 1,400円税別)

『松の司 純米吟醸あらばしり』
1.8L オープン価格(希望小売価格 3,500円税別)
720ml オープン価格(希望小売価格 1,750円税別)
ご購入はこちらから:特約販売店一覧


蔵人の紹介:
松瀬 圭太/37歳、蔵人歴12年、2019年 J.S.A. SAKE DIPLOMA取得
築山 雄作/33歳、蔵人歴7年、2018年 J.S.A. SAKE DIPLOMA取得



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by matsunotsukasa | 2020-04-23 17:49 | 松の司のきき酒部屋 | Comments(0)