今日も今日とて瓶詰めを
ーーこんにちは、管理人Hです。
今期の酒造りは先日4月22日に『甑倒し(こしきだおし)』を迎え、毎朝蔵から立ち昇っていた蒸気は消え、米を担ぐ蔵人たちの姿を見ることも無くなりました。毎朝の仕込みが終わったことで少し静かになった蔵ですが、ズラリと並ぶタンクでは今も発酵中の醪(もろみ)が搾られる時を待っています。
一方、瓶場ではこれからまだしばらくは搾られたお酒を火入れ・瓶詰めする作業が続きます。
お酒に熱を加え、瓶に詰め、打栓した後すぐに冷却です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが少しご説明を...。
醪(もろみ)を搾って出来た透明の清酒(=生酒)は“酵母”が取り除かれたことで発酵はストップしますが、まだ“酵素”が残っています。この酵素の働きをストップさせる熱処理(=火入れ)を行うまで清酒の成分の変化は続きます。
...というわけで、刻一刻と変化を続ける生酒をそれぞれの酒質に合わせて良い頃合いに火入れ・瓶詰めすることは、お酒のクオリティを左右する最後の大切な工程なのです。(その後の貯蔵についてはひとまず置いておきます)
だからこそ仕込みは終われど気を抜かず、今期最後の一本を詰め終わるまで真剣に、真摯にお酒と向き合い、心静かにお酒の声に耳を傾け、決してふざけること無く、瓶場では今日も今日とて作業に取り組むのでした。
お後がよろしいようで...。
励みになりますのでポチッとよろしくお願いします☆

にほんブログ村

にほんブログ村
by matsunotsukasa
| 2020-04-29 12:00
| 日記